新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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国民の御盾とならん:30
「それではじ後の指示…まず余った弾薬の返納、これは各小隊ごと。武器と盾と防弾チョッキの格納、そこまで終わったらいったん現在地に集合してください。本日は武器手入れ等は…」
空自隊員も去って一気に普段通りの空気になった
数万発単位の弾薬返納に少し時間がかかったものの、その他の作業は滞り無く進み、中隊は21時に解散となった
さすがに飲み会をやる気力も無いのか、多くの隊員が早々とベッドに潜り込み寝息を立てる
そんな中、森口3尉は薄暗い自販機コーナーで缶コーヒーを片手に夜空を見上げていた。体は疲れていても妙に神経が高ぶって眠れないのだ
「はぁ…」と軽いため息を一つ、コーヒーを一口すすってやっと人心地付いた気分になった
(今日は疲れたな)空港での出来事が頭の中に浮かんでくる。警戒配置、RPGの攻撃、その後の暴徒に対する攻撃命令まで…あの時の判断はどうだったか、自分は正しかったのか、他に手は無かったのか
今回は無事に帰って来れたからいいものの、もしあの時に状況が悪化してたら…
特に小隊を離れてバンの乗員を救出にいたあの判断は正しかったのか、小隊長として誰かを出して対処させるべきじゃなかったのか…
(う~ん、わからねぇ…)一人で考えても出ない結論にうなり声を上げてコーヒーを一気に飲み干した
とその時、話し声が近づいてきた
「…んな夜中に帰るとは、忙しい話ですね」「仕方あるまい、ただでさえ向こうでテレビの前に姿をさらしちまったんだから」
声の主は小隊陸曹の神野1曹、それと聞き覚えのあるもう一つの声…森口は二人の前に姿を見せた
「あ、お疲れさまです小隊長」「お疲れでした神野1曹、それと…曹長」神野と一緒に歩いてきていたのは特戦群の「曹長」だった
さすがにいつもの目出し帽は被っていない。見た目は40代に見える顔つき、坊主頭に浅黒い肌、痩せてくぼんだ目が鋭さを増してこちらを見る。その後方からは同じように私服姿の男が5人、曹長の部下たちは自衛官には珍しく髪を長く伸ばしていた
民間人に化ける任務もあるからだというが、その目つきは曹長と同じく鋭い
「あぁ、小隊長さんか。お疲れさまでした」と軽く応じる曹長。聞けば今から習志野に帰るのだという「あんまり姿をさらす訳にはいきませんので」と彼は言った
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
2005年の派遣を思い出してしまいましたよ・・・
2008/12/26 (金) 00:33:08 | URL | WAC #-[ 編集]
>WACさん
2005年ということは、インドネシアかパキスタンですか?
イラクも2004年からだからアリなのかな…

自分は海外派遣どころか海外旅行の経験すらありませんが…
海外派遣の雰囲気を上手く書けていれば幸いです
2008/12/30 (火) 10:41:30 | URL | 笑う三警補 #0ywrcfEE[ 編集]
イラクです。
たった3ヶ月・・・
されど3ヶ月・・・ 

33号記念章は私の宝物です。
2008/12/31 (水) 21:12:40 | URL | 枠 #-[ 編集]
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