新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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国民の御盾とならん:15
訓練を続ける中隊とは関係なく、事態はさらに悪化の一途をたどっている
オリンピック閉会式を前に、ついにC国における国際線民間航空機の運航がストップした
週刊誌の記事も馬鹿にしたモノではなく、C国内の各軍区では中央政府に同調しない動きも見られているという
さらにC国の商都でもあるS市で爆弾テロが発生、ますます混沌とした状況となってきた

「というわけで、我々が派遣される事がほぼ確実となった」翌日の訓練を前に、中隊長が皆の前で語った
「今までも真剣に訓練してきたと思うが、今日の訓練はさらに気合いを入れて実施せよ。コレで最後、明日は本番になるからな」その言葉に皆の顔も引き締まる
「…とはいえ過剰な緊張は禁物だ。ビビったりしたら負けと思え、いいな?」そして二日目の訓練が開始された
空自T基地の隊員も協力し、外務省職員も合流しての総合訓練。暴漢の乱入や爆弾の発見など、各種状況発生時の対応を訓練する
「三島、飯島!盾で囲め!」田浦2曹が指示を飛ばすと、ナイフを持った暴漢の前に盾を持った二人が立ちはだかる
「うわっ!」暴漢が三島3曹を押しのけようと肩で体当たりをかます、その隙に特殊警棒を持った中隊の格闘指導官・野村2曹が特殊警棒でナイフをはたき落とした
「押さえ込め!」と誰かが言う前に5人掛かりくらいで暴漢を押さえ込んだ
「ちょっと多い、2~3人くらいで十分だ。他は周りを警戒しろ、騒ぎの現場ばかり気を取られるな」と運幹から指導があった
「それと、捕まえた相手の足もくくり付けた方がいいですね」とアドバイスするのはT基地警備隊の空曹だ
空自の警備隊は陸自の警衛と違い専門職で、この手の行動もよく訓練されている。ちなみに暴漢役も同じ警備隊の人間だ
「プラスチック製の手錠が支給される。その使い方もよく勉強しとけよ」と野村2曹が配線ケーブルなどを束ねるストラップを大型にしたような物を手にした
「あれ、外れない…」赤城3曹が自分の足をくくってみるが、手錠というだけに外れないようにできているため、取れなくなってしまった
「赤城、それは切らないと取れないんだ」と田浦がナイフを取り出し手錠を切った「あ、ありがとうございます」と礼を言う赤城

そんなこんなで訓練を終えて、夕方となった
「明日の動きについて達します」と運幹が集合した中隊の前に出てきた
「明日の起床は0600と変わらず、各人の荷物についてはすぐ動けるようにまとめておく事…この基地ではなく別の場所に帰ってくる可能性もあるので、その時は基地に残留する補給陸曹と通信陸曹が荷物をトラックに積載してくれる
武器および装備は0900に搬出、その後、この倉庫で出動まで待機する。時間は未定だが、現地時間の1500…つまり1400にはC国に到着しなければならないので、出発は1100頃、集合はその1時間前を基準とし、弾薬交付もそのときに行う
昼食は機上で取る。現地で民間人の積載が終わり次第出発、1900頃にここT基地に到着の予定です」
運幹の指示が終わり、中隊長が前に出た
「この期に及んで言う事は何も無い、まだどの空港を使うかわからないが、冷静に訓練通りの動きをすれば何の問題も無い。それでは今日はゆっくり休め、以上」
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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