新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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挑戦のとき:その3
「と、いう話があってな」「へ~おもろいやん」
風が少し肌寒いサーキット訓練場で話し込むのは田浦3曹と、同期の3小隊・井上3曹だ
「『おもろい』で済ますなよ。先任も『ど~したもんか』って考えてたからな」駆け足が終わってクールダウンを兼ねた筋トレを始める二人
田浦3曹はバーベルを持ちあげ、井上3曹は鉄棒にぶら下がって懸垂を始めた
「ふぅ…でも退職後の進路なんて本人の勝手やろ?ガキやないんやから、周りでグダグダ言うのもどうかと思うで」鉄棒からおりて肩を回しながら井上3曹が言った
「そうはいってもやっぱり責任ってあるからな。昔は元自ってだけで犯罪とかしたらド~ンとデカく報道されたし、そういう意味でもちゃんとした就職先を世話しなきゃならないんだよ。たぶん…」
「なんぼいい就職先を世話したって、駄目になるヤツは駄目になるんやないか?」
夕焼けの中、話し込む二人に近づく人影…「あ、お疲れっス」噂の人、柴田士長だ

「お~柴田、ちょうどお前の話しとってん。フランス外人部隊に行きたいんやって?」
「はい、そうっス」きっぱり答える「でも先任とか班長とか小隊長とか、なんかいろんなところから反対されて…」と少し凹み気味だ
「そりゃそうだろ、どう考えても普通じゃないぞ。キツいし給料安いし、おまけにマジで戦争するようなところに行くってんだから」と田浦3曹
「先任とかは柴田に陸曹になってほしいんだよ。けっこう期待されてるんだぞ?気づいてないかもしれんけど」
「あ、いや、それは何回も聞いてました。よく『陸曹になった方がいいぞ』って…」「へぇ~俺のときとエラい違いやな」と井上3曹
「俺なんか『なんで陸曹の試験なんか受けるの?』って言われたんやで、しかも小隊長に!ありえへんやろ~」「あんときのお前だったらそう言われてもしかたないだろ」と田浦3曹が突っ込む
「そんなに変スかね?こんな仕事してたら、みんな冒険したくなったりしないのかな?」
「う~ん…みんな別に冒険を求めたりして自衛隊に入る訳じゃないからな。そういうヤツは最初から空挺とか目指したりするしな」
「柴田も空挺とかは考えへんの?神野1曹とか元空挺やから話聞いてみたらええのに」
「う~ん…」と考え込む柴田士長「空挺も考えたんですけど、自衛隊だと安全管理とかやたら外面ばっかり気にするとことかがあって…やっぱ海外に出てみたいな~ってのがあったんスよ」
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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