新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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初一本:その11
「よっしゃ~!」「ええぞ~!」否が応でも盛り上がる観客たち、我が1中隊も、重迫も、テンションは最高潮に達している
そんな中、一人青い顔をしているのは佐々木3尉だ
中隊の皆の顔が佐々木3尉に向く。面のおかげで表情までは見られていないが、きっと情けない顔をしているだろう
(やばい…これはマズイ…)試合の勝敗が決まる一戦、しかも相手はあの片平准尉
副将が回れ右をしてこちら側に帰ってきた。次は自分の番だ
剣を握る左手がこわばっている、自分の足が軽く震えているのがわかる
皆に動揺を悟られまいと顔を前に向けた。すると肩で息をしつつ帰ってきた副将と目があった

荒い呼吸の中、副将は小手を付けた左手を挙げた「繋ぎましたよ、小隊長!」
その眼光が佐々木3尉を射抜いた

(オレは何を考えてたんだ…自分の面子のために、部下と部隊の敗北を望むなんて)
振り向けば皆の視線が自分一人に集まっている
周りを見れば中隊長から新隊員までが拳を握り声を出している
その瞬間、佐々木3尉の中で何かが吹っ切れた
左手を挙げて副将の小手と拳を合わせる

「まかせろ!」

気合いとともに、開始線まで進んだ
目の前に立つのは達人といっても差し支えのない片平准尉、相手に不足はない
「相互に、礼!」審判の合図とともに一礼をする
「構え!」右手に持った木銃を振りだし、左手で前を握る
紅白の旗が目の前に差し出された、そして…
「はじめ!」声と同時に旗が振り下ろされた
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです
緊迫した勝負、良いですねぇ(^-^)
持続走にしろ、武装走にしろ、漕舟(これは施設だけか)にしろ、スキーにしろ
競技会での接戦は、行ってる者も見る者も力が入ってくるもんで
辛い思いをして、勝ち取った栄冠の後に来る酒も格別だけど
負けて、さらなる強さを鍛え上げると誓う酒も
格別にうまいですね(^-^)
しかし、自衛隊の戦技競技会 なんの種目が一番キツいのかなぁ?
俺としては、スキーか 漕舟(これをやるたびに、施設に入った事を後悔する(;_;))なんですが……
まぁスキーは、無いとこには無いから、特に気にもならんよね(^_^;)
2007/10/24 (水) 19:16:45 | URL | 三島作 #-[ 編集]
漕舟…それは初めて聞きました(汗

一番きつい競技会ですか
自分はやはり持続走でしたね~平らなところも上り坂も走るのは大の苦手で…

スキーも相当激しいらしいですね
前に朝雲か曹友で、Tシャツ一枚で氷点下の中を走るスキー選手の写真がありました
そんなに暑くなるのかと…
2007/11/04 (日) 17:05:47 | URL | 笑う三警補 #0ywrcfEE[ 編集]
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