新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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初一本:その5
大会3日前、各中隊の選手名簿が発表された
「なんじゃこりゃぁ!」それを見て野村2曹は驚きの声を上げた
「なんで重迫の大将が片平准尉なんだ!?」先任が受領してきた選手名簿を見て目を丸くする野村2曹。ここが中隊本部だと言うことも忘れているようだ
「片平准尉ってこの前の重迫の監督ですよね?」と田浦3曹「ほ~片平准尉が出るのか。もう定年なのに元気だなぁ」とこちらは呑気な先任
この前感じた違和感の正体はこれだったか、と頭を叩く野村2曹「そういやあの人『オレが抜けたら~』とかって言ってたもんなぁ」
「大将は『幹部・准尉』ですもんね。こりゃ上手いこと選手名簿を組んだものですね~」と感心する田浦3曹
「いや、感心してる場合じゃないよ。大将戦に持ち込まれたら重迫に勝てる中隊はないよ?」
選手の順番は決まっており最初が若手陸士、次に陸士、そして陸曹と続き最後が幹部となる。つまりどこの中隊も大将は幹部が勤めることになる
しかしどこの中隊の幹部も練度は似たり寄ったり、特にBやU(防大出や大学を出て幹部になる一般幹部候補生)幹部はあまり銃剣道をやってきていないので戦力としては微妙である
I(部内選抜)幹部なら銃剣道経験者もいるが、それでもそんなに人数がいるわけではない
「…まぁ大将戦までにケリがついたら関係ないかな?でも放っておくワケにもいかんな…」

「…というわけで佐々木3尉、今日からはひたすら『初一本』でいきましょう」「初一本、ですか?」
初一本とは、審判の「はじめ」の合図とともに相手に突っ込んで突きを繰り出す技(と言えるかどうかも微妙)である
基本的に初心者の技なので慣れてくるとあまり使いたがらない人もいるが、攻撃的な方が有利な銃剣道においては有効な技の一つである
特に2士や1士の試合ではこの初一本の応酬になることが多い
「勝ちを得るにはこれが一番でしょう。お~い、古賀、古賀1士!」「は~い」野村2曹が呼び寄せたのは先鋒を務める新隊員の古賀1士だ
「コイツもずっと初一本の練習ばっかりでしたからね。今日から3日間、ひたすら初一本に絞って練習していきましょう」
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
こちらは2ちゃんで知りました。いつも楽しく読ませていただいております。本当にありがとうございます!どうぞずっと書き続けてください!
2007/07/27 (金) 02:49:52 | URL | アマミキョ #-[ 編集]
>アマミキョさん
どうもありがとうございます

実はあといくつかの話でとりあえず最終回にしようと思っているのですが
そこにたどり着くまでに、あと何ヶ月(何年?)かかることやら…orz
2007/08/03 (金) 22:04:39 | URL | 笑う三警補 #0ywrcfEE[ 編集]
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