新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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施設編エントリー
三島作さんの新作用エントリーです
今までの話は↓にまとめてあります
施設(エピローグ)
陸自衛隊に職種は多々あれど、ここほど、業種が広い所はないだろう。
施設。 前線では、普通科、戦車を通す為、道無き場所に道を切り開き。
さらには道を破壊し敵の進行をくい止め。
かと思えば、後方部隊の要請により、指揮所など、築城を担当し
最後方、補給処機能をも有する職種
過去には世間的にはマイナーであったが、カンボジアPKOで、派遣施設大隊、また東ティモールでの派遣施設群と言う看板名
さらに、阪神淡路災害の機力を評価された事をきっかけに、施設の名前は知られて来た。
しかし、イメージとは恐ろしい物
施設=施設器材を乗り回す道路工事部隊(土方部隊)、のイメージが強く、施設の幹部と他職種幹部の間で、軽い衝突は続いていた。今回はそんな小さな思い違いから、起きたお話


2007/02/03 (土) 09:51:24 | URL | 三島作 #-[ 編集]
一話 施設群と施設大隊 1
施設部隊は大きく、二つに分類される。師団施設大隊と方面の施設群(器材隊)
師団施設は戦闘団とし、普通科とともに行動するのに対し、群は独自で行動し、各種ニーズに答えないといけない
と言う認識があれば良いと思う
四月、各部隊には、一斉に転属者がくる。○師団第○施設大隊3中隊に3尉任官したての、安田3尉が小隊長として赴任してきた。
中隊長「安田小隊長、君は2小隊長兼武器・補給・車両幹部としてやってもらうが…」
歯切れのわるい中隊長に安田は不安を感じていた。
「来週から、1小隊長の音尾2尉が勝田に入校だから。訓練の事とか含めて、全般をしっかり申し受けといて」
中隊長「あと、五月の連休明け、演習場整備の担任中隊だから、その調整も早々に頼むよ。安田小隊長は、群の器材中隊で陸曹経験あるから、工事は強いだろ。期待してるぞ」

紹介。
施設中隊には通常、中隊長・小隊長1~3名 中隊総数40~60名位の所が多い。
勝田・施設の聖地
茨城の海岸側に位置し、施設学校がある


2007/02/03 (土) 10:16:56 | URL | 三島作 #-[ 編集]
2話 施設群と施設大隊 2
安田の過去の経歴は確かに、○施設群器材中隊の名がある。
安田は中隊長の工事強いでしょ。の発言に冷や汗を書いていた。
器材中隊と言う名前だが、安田は、(ブル)ドーザや油圧ショベルを動かしていた訳ではない。当時の役職は架橋陸曹と言う役職で、自走架柱橋と呼ばれる、トラックに橋が積んである車を扱っていたからだ。
しかし、もの静かな安田は中隊長の話にうなずく一方の会話をしていた。
中隊長「あとな。演習場整備最終日あたりの話でまだ、未決定なんだが、今、大隊長が師団に話持ちかけているんだが、施設の戦闘行動を他職種、特に普通科や戦車の幹部クラスに見学させる事を予定している。題目は攻撃でだ。70や破壊筒なんかを良く勉強しとけな」淡々と話する中隊長に、安田はさらに緊張を覚えた
教育で経験あるものの、陸曹時代含め全く縁が無かった攻撃の科目…それを、いきなり人前で展示…
施設群の施設中隊では時折行われる、攻撃行動も、器材中隊となると…まして架橋陸曹となると全く無縁の世界
幹部って… ひたすら任官したことを後悔する安田だった

紹介
70・地雷源処理装置 地雷源を爆発させ地雷もろとも壊す。幅は狭く人、一人程度の幅を開通するだろう。
破壊筒・ 長細いダイナマイト。障害を爆発させ処理する道具

新隊員などの戦闘訓練など、敵陣地前に一メートル幅で表示された道のみ行け!と指導された経験は無いですが?あの表示通路こそ70や、破壊筒で開いた道ですよ
2007/02/03 (土) 10:42:06 | URL | 三島作 #-[ 編集]
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
病気の話
2005/12/21 (水) 23:27:10 | URL | としお #-[ 編集]
いつもの中隊本部
一方…
いつもの中隊本部では…ミィーティング中
「と、言う事で施設の訓練研修には、私と、迫小隊のほうから数名の陸曹を連れて行くようにと連隊長から言われて来た。小隊長と小隊陸曹は、今週中に人選して、俺のとこまでもってこい」
施設大隊の訓練見学の話が師団で通り、各中隊に回ったのである。
それに対し、先任の佐藤准尉は、
「中隊長、迫以外の隊員じゃ駄目なんですか?むしろ、なぜ迫の隊員を指名するんでしょう?」
中隊長は難しい顔しながら
「まぁ、俺にも良くわかんないだが、施設でもってる地雷源処理の道具が、なんでも迫と同じ要領で、測量するらしくてな。その施設の訓練を今度、連隊のナンバーでもやるかもしれない、て話らしんだ」
佐藤「ん~そうですか…けどそれなら、別に施設の見なくても、うちの作業小隊で行えばいいんでしょうけどねぇ…」
中隊長「まぁ、施設と言えばなんと言っても機械だ。そのあたりをじっくり見て連隊で出来る出来ないを見極めれば、今回は上出来だろ」
2007/02/04 (日) 23:39:30 | URL | 三島作 #-[ 編集]
施設中隊 宴会1
四月、大隊3中隊に転属して来たのは、小隊長・安田3尉、施設機械整備陸曹・森川1曹、施設陸曹・鈴木3曹の三名である。
安田、鈴木は初めての転属でまだ、遠慮がちに行動をしているが、森川1曹はいわゆる、人事交流転属帰隊者
もともと、大隊の整備小隊で、施設機械修理陸曹として、さらに、大隊持続走要因で活躍してた森川が同方面の施設群に四年勤務し、また戻って来たと言う話なのだが
森川「群での四年間はあんまり走れんかったからなぁ」と3中の営外室にてあたりまえのように話す。
中隊の古参陸曹は、同じく持続走をしたもの、また、教育同期もいたもで、慣れひたしんでいた。
と…
中隊でドーザ操縦をしている陸士、福井士長が森川に声をかける
福井「あの、森川1曹、森川1曹の歓迎会を予定してるんですが」
森川「ん? 歓迎会?歓迎会は今週の金曜て聞いてるぞ?」福井「金曜は、中隊の歓迎会っすよね。自分がいま調整してるのは、器材班としての宴会でして。」
森川「あぁ…器材班かぁ、器材班だけでしてくれんの?んん~ 平日でよければ。来週いつでもいいよ」
福井「わかりましたぁ」

説明。 笑う三警補さんから、あった話に共通しますが、施設=酒好き のイメージは、陸自の中にあるようです。自分も酒は新隊員以来、鍛えに鍛えあげられて来ました
施設の裏、必修科目は酒、麻雀、トランプと言われたりしたもんで。なぜ?と思いでしょうか?今回の物語中に理由を書きたいと思います。
2007/02/06 (火) 07:14:28 | URL | 三島作 #-[ 編集]
宴会 2
本日は、中隊の歓迎会である。15時 施設1小隊の小隊陸曹 八巻1曹は、「今日は宴会だしな、週末だしな、少し気合いいれて駆け足するぞ」と張り切っている。
実際に走る、若い隊員達も、「これからの時期、飲む機会多いからなぁ、びっちり汗かいておかなきゃな。」と、言う言葉が聞こえ始める
走る目的は、体力向上で間違いないはずなのだが… なぜか、なぜか?酒と結びつけたがる隊員が多いのは、何故なんだ?と疑問が湧いてくる
18時30分
隊員クラブの座敷にて中隊の宴会は行われた。
40名程度の参加者にビールケースは四つ運ばれ、ペットボトル焼酎が二本ある。特徴的なのは、各部隊から頂いた、一升の日本酒がズラリと並ぶところだろうか
幹事の話によると、左から、普通科連隊で持ってるバケットローダが、(施設)補給処で高段階整備に入る時、トレーラで輸送支援した時に頂いた酒
演習場管理隊で持つ油圧ショベルの輸送支援で頂いた酒
駐屯地自教コース増設に伴う、砂利運搬支援で、自教を管理する部隊から頂いた酒
など…
輸送隊でもないのに、輸送支援が以外に多いのである
そんな中で宴会は始まった
2007/02/08 (木) 22:38:57 | URL | 三島作 #-[ 編集]
宴会 3
乾杯が終わりと、一斉に飲み始まる。若い隊員達は空瓶をケースに戻し、中身のある瓶を運搬する作業をしつつ、一人一人に酒をついで歩く。
飲むペースこそ早いが、あまり乱れはしていない。
安田は幹部の身でありながら、一人一人に酒をついであるく。「八巻1曹、これからよろしくお願いします」
と安田3尉が八巻の横につくと
「小隊長、小隊長は酒の方はどうなの?飲めない小隊長じゃダメだよ。まぁコップあるから、小隊長も一杯のんで」とつぐ
安田は八巻に
「酒はそれなりに大丈夫ですよ。群いた時も部内工事とか、結構長期工事なんか多かったりしたから。ねぇ あれ行くと飲むしかないですからねぇ」
八巻「あぁ 部内工事ね~ あれ、部外工事なんてのは、まだ群に来たりするの?」
安田「いゃぁ 、部外工事は、時代が時代ですから。自分は経験ないっすねぇ」八巻「ん~やっぱりね。ほら、うちらがまだ若い時は部外工事ばっかりだったけどね。あの頃と今の若いの比べるとね、ダンプにしろドーザにしろ、錬成機会が減ってねぇ」さらに、安田にビールを注ぎながら「あと、酒もねぇ 昔に比べたら飲まないのが増えてるよぉ なんだか寂しくなってきたよね」と語っていた

説明・ 部外工事
山に一般道路を通す・運動公園を作るなど民の工事の一部を自衛隊で受け持つ事業 一昔前まで、日本全国の施設部隊に依頼が来ていた
さらに深く書くと、自衛官の宿泊場所は依頼市町村の体育館や公民館が多かった。町業者に依頼すると人件費が莫大な料になる為、人件費がいらない自衛隊はかなり喜ばれたと言う
その為、作業隊にはほぼ毎日、役場から酒があがったと言う
工事は早くて一ヶ月、長くて何年も続いた例もある。娯楽が無い生活が多かったため、以前説明した、施設裏必修課目は伝統として残ったのだろう
2007/02/08 (木) 23:11:03 | URL | 三島作 #-[ 編集]
宴会4
転属者の鈴木3曹と、陸教・施設学校初級陸曹施設 同期だった大畑3曹が笑いながら、陸士に話している
「鈴木と俺とよー、陸教の宴会で会計と航空の同期を、二人酒で潰してよ~ 全くひでぇ奴なんだ!この鈴木てのは」と大畑
対抗するかのように鈴木「大畑だって、あの時の同期から、デビル大畑とか言われてたろが!! 大体、大畑と飲んだ、他の職種の奴ら、口揃えて、『もう施設とは飲まねえ!』とか言ってな」
日本酒とビールを交互に飲みながらの鈴木と大畑に、若い陸士達も調子に乗って、酒を注ぐ
大畑「その点…学校じゃ飲んだよなぁ」
鈴木「飲んだw飲んだw。明日、パネル架設て時なぁ。朝まで営内で飲んだりなw」
大畑「勝田なんてなぁ 飲むしかねぇかんなぁ。陸教で通信のやつらが、愛の通校とか言ってたの聞いて、うらやましくて、飲みの施校なんていってなぁ」
この日…
大畑・鈴木・他数名朝まで飲み続けたという…

説明
パネル(橋)
とにかく部品一つ一つが重い!まぁそうじゃなければ、戦車を通せないか…
曹施課程
最近は、学生隊舎での飲酒発見は即、原隊復帰らしいが…一昔前までは…。中隊本部の実家、にちゃんの自衛隊板での有名コテ様が、施設学校近づくと、酒の臭いがプンプンすると言ってました(*u_u)
2007/02/15 (木) 20:52:27 | URL | 三島作 #-[ 編集]
宴会 ラスト
中隊歓迎会より四日後…
駐屯地近辺の居酒屋『点屋』では、森川一曹転属に伴い、器材班の宴会が行われていた。
器材班長兼車両主任の田中曹長から「森川一曹は施設器材の三段階も、なんなくこなせる人なんでね。これから、整備技術をさらに高めながら、時々は体力錬成もしながら、頑張りましょう」と挨拶があった。
施設中隊の器材班と言うのは、器材オペと整備員の集合体である。
器材オペは、部内外の工事支援、演習などで野外にでる機会が多いのに対し、整備員は計画整備C・D整備や保安検査・技術検査整備に追われる日びな為、野外に出る機会が少ない
こんな所から、オペと整備員の温度差が生まれつつも、どうにか任務をこなしている所は、一人一人が職人気質を持ち合わせ、仕事に頑固になれる特権からなんだろう
森川の二歳下のドーザオペの太田一曹は、酔いも回って来た時に、爆弾発言をかました…
「ドーザを工場でやる整備なんて誰でもできるんだから。そもそも、ドーザに乗れない人間に機械の事わかんねぇだろうが」
太田一曹の酒癖の悪さは大隊にも知られるほど有名ではあったので、当初、福井士長などがなだめていたのだが…
「だいたい、何千万て高い金払って買ってる器材が、簡単に壊れるなんて、整備ミスとかばかりだろ」と赤い顔しながら、叫びだす
さすがにこの一言に、切れた森川
「おい、太田、俺から言わせたら、お前等オペが、雑な扱いするから、高い器材でも簡単に壊れるんだよ!」
ここからは修羅場…
宴会が終わるとすぐ、みな気まずい雰囲気で退散したと言う…
次ぎの日には、修羅場宴会は中隊のみならず、大隊の一部まで流れるしまつ…
みな、口を揃えて、また太田かぁ、太田一曹またやらかしちゃたらしいよと…噂されるのであった
しかし…半年後。器材班は懲りる事なく、宴会をしたのだと言う…

説明
職人…技術職(エンジニア。施設学校はエンジニアスクールと言うみたいです)の施設にあって、最も職人気質の強い器材オペと整備員
どちらも、プライドは異様に高いと噂される。が…体力面となると…
施設小隊が駆け足する時間があっても、整備に追われたり、トレーラ使用の輸送支援したりと
いつからか、駆け足嫌いが増えて行く集団なのである
こんな個性派集団をまとめる、器材班長は…中なか厳しい職と言える と噂される…
2007/02/16 (金) 08:43:50 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 1
大隊本部3係から、安田3尉あてに来た電話で、安田は顔を曇らせた
3係長「演習場整備は、施設技術の練度向上の場であり…施設訓練の集大成の場である。よって、春の演習場整備を状況下で行う!」
状況はこうであった。
[敵ゲリラと思われる一体が、補給幹線道の一部を破壊。破壊箇所の凹凸は激しく、輸送業務に支障あり。又、道路横にある側溝を破壊された為、雨で道路が崩れおちる」
課目 補給幹線道路の維持補修
あわてて、計画を作り直す安田
この事を中隊長に報告すると…
中隊長も「確かに、言ってる事は理にかなってるんだけどなぁ…」と苦笑い
演習場整備と言えば、中帽と弾帯でマッタリ作業と考えていただけに…
部隊携行品に偽装仕材を加え、個人装備に、小銃、鉄帽など加える
訓練陸曹の八巻に「残念ながら、こんな結果です」と伝えると、八巻も、ただただ苦笑い
これが、八巻の口から中隊全部に知れ渡ると…
演習場整備間で焼き肉など計画していた分隊などから溜息も聞こえてくる
「確かに施設の訓練になるけどなぁ…」「もはや、マターリすごせる山なんて無いって事か…」
「麻雀パイはもっていかねぇな」
「ビール一箱…買って来てたんだが…」
色々な溜息が聞こえてくる
2007/02/16 (金) 09:13:10 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 2
五月七日 0815
施設大隊隊舎前
「演習場整備隊 人員46名 車両、器材 18両 編成完結!」
作業隊長である、3中隊長の声が響きわたる
隊員達は鉄帽に小銃、各装具を付け勇ましくもたくましい
………
1130。全悌隊は演習場内の旧飛行場地区に集結
各班、分隊が物品の車下をしていると
パーンと一発の銃声が響く
大隊本部で準備した、仮設敵が早速状況を入れてきたのだった。
各分隊はあらかじめ示された方向に向かい索敵を実施する
銃声の方向に向かって歩く班はダンプ班の10名であった
ダンプ班は、班長こそ担当中隊、3中から出ているが、本管中、1、2中からそれぞれ二名ずつ、三トン半ダンプ一台が集まる寄せ集め班であった。
本館中隊 渡河器材小隊の山根3曹と坂本士長が怪しい人影に気づいたのだが…
隣を歩く一中隊の人がどうも転属者らしく、顔、名前がわからない…
山根は『誰だっけかな?』なんてみている内な、坂本が「山根3曹 人です!ゲリラです!ゲリラ!」とあわてている
その間に、敵役は、藪に逃げ込む
山根は坂本に対し「バカやろー!まずは、止めやがれ!」と一喝いれたあと、思いっきり警笛を吹いた
ピー!
この音に、横隊だったダンプ班員達は、間隔を狭め、敵役の逃げ込んだ藪を包囲した
……
敵ゲリラ兵一名捕獲。 この時、時間はすでに1345
…腹…減ったなぁ…各中隊のダンプバディは、こんな事を口にしながら、集結地へと引き上げた…
2007/02/16 (金) 15:35:12 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 3
19:00
旧飛行場地区には、天幕(偽装網含む)が概ねランダムに構築され、さらに、各車両・器材には偽装、遮光資材がきっちり装着されていた。
作業隊本部班天幕…作業隊長である3中隊長よりの作業説明と状況説明を兼ねた、ミィーティング会場では…
「作業については以上。作業小隊長と器材小隊長はもとより、各班長も安全管理の徹底を意識し、作業に邁進しろ。あと…作業について質問がなければ、敵情を説明する」
と…横から口を挟むのは、器材小隊長の奥山2尉。奥山は、施設大隊本館中の器材小隊長な訳だが
奥山「明日の天気を、と言うより、この整備期間の天気を、本部班の方で細かく押さえて欲しいのですが」
中「ん、そうだな。施設作業にとって雨は敵だからな。雨が予想される前日は、夜間作業になっても前倒し作業と事前に教育した通りだからな。 本部班長、師団からの情報だけじゃなく、ラジオなどで天気情報だけは頼むぞ」
………
その後、敵情について説明がされた
中「本日、捕獲した敵の発言により、道路破壊したゲリラ兵は全部で三名。現在は二名と見積もられる。また、師団からの情報で、正体不明の航空機が、日本領空を度々、侵していると…安田!この状況下で手作業中、どのような事に注意する?」
安田は、少し間を置き 「作業間、1~2名の警戒員を配置、また対空情報を見逃さない為、通信手の設置が必要と考えます」と答える
しかし、中隊長
「明日、明後日と雨予報の日でも、そこまで人員を割いて作業するんか!?作業前は良くイメージをもって行動しろ!」
と、一喝
少し落ち込む安田…『イメージ…これは経験あって初めてついてくるんじゃ…』
こうして長い一日は終わった
2007/02/17 (土) 21:41:33 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 4
5月9日 0700
朝食を済ませた、隊員達は車両・器材の点検をすませ、エンジン音が、宿営地に響く
今日まで、対空警報が一度かかったものの、大きな作業妨害も無く順調であった。
福井士長もいつもと同じく中型ドーザの点検を終え、エンジンをかけると…『ブロロンロンブロンロンロン♪』…いつもと音が違うのである…
「あれ?…なんかリズム?」と福井
すると、ドーザ車長の太田一曹が、離れた位置から大きな声で「福井!一回エンジン止めろ!」と叫んでいる
と、太田はダッシュで本部班天幕に行き、森川一曹をつれてきた。
森川一曹はこの演習場整備期間、配車・燃料係で参加していたので整備とは無関係なのだった。施設器材の整備は、師団の整備隊へ大隊整備小隊から三名でているのだが…
太田「このエンジン音、動いていいか?。福井、エンジン始動!」
福井がエンジンをかけると…
『ブロンブンブロン♪』
やはり、違うのだ。
しかし、ベテラン森川
「福井、あそこの3トン半もってこい」と言い…
原因は、エアクリーナの詰まりだった
森川は音を聞いて、すぐにエアクリーナと診断したらしく、3トン半のタイヤ用エアホースをいじり、エアクリーナを清掃した
太田「さすが!ベテランだねぇ」
森川「まぁな、これで飯くってウン十年だからな」
宴会で言い争った二人だったが
〔なんだ。仲悪いわけじゃないじゃん〕
そう思う福井士長であった
2007/02/20 (火) 20:15:38 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 5
同日 1200
各班、分隊員達は昼食を取る為に宿営地へと続々引き上げてくる。
状況中と言えども、夜間は歩哨のみな為、皆の顔はいたって普通である。
そんな中、本部天幕よりなにやら、言い争ってる声が聞こえてくる。
…………
作業から帰った安田が、本部天幕へと、作業工程進度の報告にいくと
作業隊長「そーいった、調整はしっかり師団通してくれないと、うちだって、ハイ、そうですか。って行けるわけじゃないんですよ!」
大声響く、本部天幕内では、普通科連隊の1尉と2尉の二名が、作業隊長と言い争っていた。1尉はかなり若そうである。防大出だろうか?
1尉「イヤ、そんな長い時間の話ではありませんし!だいたいにして、油圧ショベル持ってるのおたくだけなんだから、おたくがやる作業でしょ!」
安田はわけがわからず呆然とたちすくむが、作業隊長と普通科1尉の論戦は続く
隊長「あのですね!我々も師団から要請が来た作業をしに来てるわけですから。普通科さんの支援と言う名目は一切ないんですよ!」
1尉「しかし、実際に油圧ショベルを保有してるのは施設さんだけでしょ!さっきも言ったように、何も長い時間やれなんて言ってないんだし!3~4カ所のタメマスに流れ込んだ流木を油圧ショベルで取るくらいも出来ないのか?」
普段穏便な作業隊長も流石にこの発言には切れたらしく…
1尉様の部隊のCPまで自ら移動し、自ら話をつけてくる始末
1尉は、防大出の運幹らしく、「大変申し訳ない事した」と1尉様の所の中隊長(3佐)から作業隊長が謝罪されたりもしたとか…
その夜、ミィーティング…
隊長「他職種にしたら、施設は演習場整備なんかでは、自由に器材を乗り回せるから、すぐ利用しよう てな風潮が今だにある!しかしだ!我々は常に命令で動いてるんだ!油圧が1アワー動く燃料も、命令がなきゃ、手に入れられん!安易な約束はするな!下手にでるな!こっちにも作業工程があることを頭に叩きつけよ!」
激しい激が飛ぶ…

バキューン!
突然、銃声が響いた
「ゲリラー!」
2007/02/25 (日) 23:16:56 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 6
本部天幕で作業隊長が熱い激をとばしていた同時刻…
鈴木、大畑の宿営天幕内では
「誕生日おめでとぅ! 」と状況下ながら、ささやかな酒宴が、もたらされていた。
主役の大畑は「ハァ~」と深い溜息の後、「なんで一年に一度の誕生日に装具着けた奴らにお祝いされなきゃならんのよ…」と終始不機嫌
そういいながらも、若い陸士数名やら鈴木やらが天幕に集まり、いつしか、ほろ酔い状態になっていた。
大畑は半長靴を脱ぎ、装具もはずしリラックスな状態だったのだが…
銃声と共に響く声
「ゲリラー!」この声に若い陸士達は、ほろ酔い加減もなんのその!活きよい良く、天幕を飛び出し、各分隊長の指揮にはいったのだが…
大畑は、突然のゲリラ騒動に、鉄帽・装具装着…そしてゴム長靴をはいたまま、ゲリラ索敵をするはめに…
こんな時はいい事が続くもんで?
大畑の属する分隊が向かった方向に…
『赤い光……?』大畑は、その光の方へ一歩…ゆっくり一歩と近づくと…
ゲリラ役なのだろう。去年まで3中隊で勤務していた、(現在は大隊3係の測量陸曹をしている)松林2曹が煙草を吸っているのだ。
「誰か!」気勢を浴びせる大畑…だが松林は「その声、大畑か?」
と…はっきり言って訓練になってない…
「おぉ 、大畑よぉ、俺がゲリラだから早く捕まえてくれよ。ったくよぉ!この忙しいのに、山行って敵して、捕まえられて来いなんてよぉ!」小さな小さな、声ではあったが、それは間違い無く怒りに満ち溢れてる声であった…
結局、長靴姿のまま、ゲリラ確保と言うわけにも行かない大畑は、松林ゲリラを分隊長に引き渡して、一目さんに、最後尾列にひっこんでいった。
ゲリラ兵見積もり…残り一名
2007/02/26 (月) 20:29:10 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備 7
と…その前に…
インフルエンザの季節です… ハイ…。とっても辛いです。
喉が痛いなぁと思ったなら、すぐに喉スプレーなどを使ってケアですよ。
発汗後の手入れも確実に行いましょう。
これから流行の兆しらしいですから…
自分は…流行最先端、行かせていただきました(T_T)
では…続きを…

作業小隊の作業のメインは、暗渠構築であった。暗渠とは、道路内部で雨水などを通すコンクリートヒューム管で側溝と側溝を結ぶ役割であるのだが…

朝の風景である。
安田「ええぇ!本日は午後から雨の予報となっている!したがって、本日、1400をもって作業完了となる暗渠構築作業も、頑張って12時付近には工程完了とするよう努力してほしい!」
安田のこの言葉に当然、反発のグチも出てくる
「そんなん言うなら、わけわかんねぇ状況なんか入れんなよ!」
「歩哨ついてなぁ…寝不足ぎみなのに、休憩なし作業かぁ?」
この声は安田の耳にも、軽く届いてはいるが…
安田「分隊長や副分隊長だけでなく、陸曹は四方の安全に注意して、任務完遂せよ!」

……
現場には、ヒューム管を積んだ、3トン半ダンプ。そして、ヒューム管を吊り荷作業する、クレーン機能の付いた、道路障害作業車が威風堂々と占拠する
2007/03/05 (月) 22:38:29 | URL | 三島作 #-[ 編集]
お詫び
笑う三警補さま、を初めとしまして、中隊本部ファンの皆様。私、個人の風邪の為にこんなにも長い長い休憩をしてしまった事、誤りますm(_ _)m
どうにか、こうにか復帰いたしました。
明日以降、またよろしくお願いします
2007/04/01 (日) 00:20:21 | URL | 三島作 #-[ 編集]
いえいえ、いつでもお待ちしています
気長にの~んびりやりましょう
2007/04/01 (日) 11:09:16 | URL | 笑う三警補 #0ywrcfEE[ 編集]
演習場整備8
「巻き上げ!」
通常、クレーン作業は、クレーン操作手と玉掛け手の二名で行われるのだが…
人が多い自衛隊な上、それほどクレーン作業をしない施設ナンバー中隊ともなると
「おい!ふれ止めー!何をボサッとしてんだ!」

「おい!下の誘導!しっかりした手信号しやがれ!」とクレーン操作の陸曹から、かなり激しい激が飛ぶ…
当然ながら、振れ止めしている陸士初め、まわりで手作業している陸士にも評判は悪くなってくるもんである…
ヒューム管を三本、設置し終わり…
さて、ヒューム管押さえの為の土嚢を全員で設置しましょうと言う時…
「どうもー。ご苦労さまで~す。」とカルーイ感じで安田に声をかけた人物がいた。
その人物は同師団の通信大隊の幹部らしく、やはり演習場整備に参加している者であったのは、明らかであった
「すいませーん 施設さん、あのクレーンと操作する人、少しうちの為に貸してもらえませんかね~?」となんの悪びれも無く話す幹部に、さすがの安田も少し、ムッとしている
「貸す、貸さないは別として、理由から言うのが筋では?」と安田
それに対し通信幹部は「あぁ それは失礼。 うちは通信の演習場整備隊なんですがね、実はここから、100メートル位の所に、不要になった電柱何本か置いてまして。今回、それを撤収だったんですが、人力でやるより、クレーンあったらと思ってた所で、たまたま施設さんの作業に遭遇したので。こう、来たわけですよ」
安田「人力じゃ無理な電柱ですか?コンクリートとか?」
幹部「いえいえ、木の電柱なんですけどね。数が結構あるもんですから」
安田「……」
安田は、無言となりながら、しばらく何かを考えていた
そして…
だした答えは…
2007/04/01 (日) 23:15:46 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備最終章
安田と、通信幹部のやりとりを不安そうに見守る、作業分隊長やクレーン操作陸曹と分隊員達…
「余計な仕事が増える… 」現場にいた、全員がそう思った時、安田3尉の口からは…
「もうしわけありませんが、我々は、この演習場整備を大隊統制の元、状況付与されて作業してます。なので、我々を頼りたいのであれば、しかるべき手順で、依頼してからでお願いします」と…
転属してきてから、滅多に(初めて?)見せた強気な態度で、通信幹部を跳ね返したのであった。…
時刻は1120…
天気予報通り?の雨がシトシトと降り始める中…
油圧ショベルが最後の押さえ盛り土作業を終え、一台の三トン半ダンプが、砂利を綺麗に敷き慣らしをする。
暗渠作業、全行程終了 と、ともに…
安田が無線機にて、作業隊CPに、「1120 作業終わり」の報告
すると
1122無線機から、「1122 状況終わり!」の声が響く
ゲリラが残り一人いようがいまいが関係ない。
終わりは終わりなのである!
演習場整備ではあるが…形ある物…
暗渠であるが…この構築物が、今後、10年、いや、20年は持つだろうか? 形ある物を残す
未来につなげる物作り
これぞ…
施設職種の醍醐味なんだよ!
と、ぐっと、感動を押さえ込む安田だった。
……
その夜…
作業隊全部で打ち上げ宴会の場で
八巻「そっかぁ小隊長として、物作りの感動覚えちゃったかぁ」
安田「そうなんですよ。陸曹時代に部内工事で道路を流れにまかせて作るのと違ったすねぇ」
八巻「じゃあ…いつかは、小隊長もPKOで、海外工事だね。海外で、パネル橋指揮したりと、これからが楽しみだよぬ」と
カンボジアと東チモール経験している八巻からの熱い応援に、ジーンとしている中…
今夜もまた、酒癖の悪さは定評ある、施設大隊の各中隊代表人達が
「なんで、酒きらしてんだよー!」
「日本酒のビール割ってなんなですかぁ!」
「だいたい、整備とか燃料なんてのはなぁ!うちらオペがいて初めてなりたつんだろが!」
と怒声をまき散らしていたのであった…
安田3尉 小隊長としての一歩
無事、任務完遂!
しかし、ゆっくりもしてられない。
次は、中隊小隊長として…
各部隊への訓練展示小隊長の役目がまっていた

演習場整備 完
2007/04/02 (月) 22:33:46 | URL | 三島作 #-[ 編集]
演習場整備終わりから始まる
「本日の師団長の点検では、特に指摘事項はなかった。異常をもって春期演習場整備隊の編成を解く」
この言葉に始まったのは打ち上げ宴会があった次の日の1100 作業隊長のこの訓辞もありがたみは無く、数人は二日酔いの状態であった。
しかし、現状として訓練展示をする3中の面々は、演習場に居残るから問題ないのだが…
ダンプ班であった、山根3曹・坂本士長のバディと他にかんしては…
山根「坂本…とにかくうまく運転たのむぞ…おりゃぁ二日酔いが凄くて…」
坂本「山根3曹~大丈夫すかぁ?明後日からは自走架柱橋もって防災訓練でなんたら市まで行くんすからねぇ」と立場逆転の構図を表している。
また、演習場整備隊の器材小隊長奥山2尉以下、正規の大隊器材小隊人員については…
いまだ天幕にて仮眠状態だった
これは、トレーラ性能上、器材を夜間輸送しなければならないと言う特性があった事、また、彼ら器材小隊は、このまま駐屯地には帰隊せず、他の小演習場の整備を担当すると言う任務があったからなのである。
とは言え…一週間以上の演習場整備が終了したにもかかわらず、同じ演習場にさらにいなければならない、3中隊の面々に、各中隊の演習場整備参加者達は、同情の言葉と、明日は我が身の言葉を残し…
帰隊するのであった。
……
予告
「これが地雷偵察です。どうです?とても、とても地味な作業でしょ?」と施設大隊長の声が演習場に響く…
次は施設の攻撃支援風景です。
最近では、普通科も地雷処理をするとかしないとか…
参考にはなりませんが、楽しみくださいm(u_u)m
2007/04/04 (水) 23:13:02 | URL | 三島作 #-[ 編集]
攻撃展示1
「地味な作業でしょ」
この軽い言葉を発したのは施設大隊長
師団隷下部隊の中隊長や、それに随行してきた小隊長や陸曹に対して言った作業とは。地雷偵察であった
陸曹一名 陸士二名を持って探知棒と呼ばれるただの棒を地面にセンチメートル間隔で突き刺す作業
罠線がないかを両手を伸縮させながら調べる作業
そして地雷探知機にて、金属反応を調べる作業を展示している
「えー 特にですが。普通科や戦車の中隊長の皆様。地雷原を探す作業と言うのは、誰もが慎重になり、このような地味な作業を一時間、二時間と延々繰り返すわけです。なので、よくあそこの道路を早く通せる用にしろ!と言う要望を言う人がいますが…
これ見てわかるように、同じ日に状況に入った部隊では実際には不可能な話なのです。ちなみに、これは昼間なのと、模擬地雷な為、少し早いですが…
これを夜間に本物の地雷を埋めると…
二倍の時間になると言う研究結果も出ています」
田浦「…施設っていったら…なんでも機械で終わらせるって、派手なイメージあるけど… そうじゃないんだなぁ。しかし本当に地味だな。そう思わないか?三島よぉ?」
三島「ほんとぅ…地味っすよねぇ… 施設てのも…普通科と同じで、ワックていないんすねぇ! なんか
むさくるしくって嫌っすねぇ。」
田浦「……」
三島・田浦の二名もこの展示に参加していた。田浦は中隊長ドライバーとして。三島は…施設の攻撃メイン、70地雷原爆破装置の測量要領が迫と似ていると言う事からの話だった
2007/04/05 (木) 22:27:22 | URL | 三島作 #-[ 編集]
三島「しかし…本当に地味っすねぇ…地雷探すとかって、黙ってブルドーザーで地雷ごと、掘り起こせないもんなんすかねぇ?」
三島のこんな疑問を、まるで聞こえていたかのように、施設大隊長が発言する
「えー、時々、機力を使い、地雷ごと、土を掘り起こせないか?と言う疑問を投げかける幹部の方がおられるようですが。それは不可能ですので、今後の訓練の参考にしてください」
大隊長「続きましては、地雷原を発見した後の施設中隊の行動に移ります。」
2007/04/12 (木) 20:56:37 | URL | 三島作 #-[ 編集]
訓練展示3
「みなさん、右手をごらんください」
と施設大隊長
右を見ると、はるか遠くに止められた三トン半ダンプ そして…リヤカーにこれでもか!と荷物を積んで歩いてくる施設の隊員達
「車両限界線をあの位置とすると、あとの器材推進する手段はリヤカーしかありません。ちなみに、器材推進しなければならない物は、今、みなさまの手前にあります。 左から七丸地雷源処理装置セット、破壊筒、集団装薬、エンピ、ツルハシ、測量棒。」

「四~五往復くらいっすかねぇ?」と三島
田浦が「一昔前の迫と同じだな。リヤカーが神様なんだよな…」と。
実際、器材推進は四~五往復する事が多いだろう。ただ、ここで、いかに、使う器材を少なく効率よく、道を切り開くかを実行できる分隊長、そうでない分隊長とに、人気の差が出てくるのだが…
「えー 続きまして、七丸の設置要領に入ります。すでに、目の前に、設置されてますのが七丸地雷源処理装置でございます。地雷源の狙う位置から、測量し距離をはかり、設置します。私は詳しくないのですが、測距の要領は、普通科さんの迫や重迫と似たやり方と伺ってます」と大隊長
2007/04/30 (月) 13:22:00 | URL | 三島作 #-[ 編集]
攻撃訓練展示4
黙々と七○式地雷源処理装置の測距を行う施設隊員達を見る見学者
当然に飽きるわけで…
三島「そう言えば師団統制の展示だから、青木ちゃんいないのかなぁ?」と別の方向を向いている。
あきれる田浦
「お前なぁ、こんな他職種の訓練を、見れるなんて、ペーペー3曹にありえない話なんだから、名誉ある事と思ってしっかり見学しろよ!」と怒り気味ではあるが…
田浦「ところで、青木ちゃんとやらは、岡野2曹がしきりに話してた、師団にいる、可愛いらしいってワックだろ?調子はどうなんだ?」
三島「イヤだなぁ、岡野班長みんなに言いふらしてるんですかぁ?調子も何も、俺を嫌う女なんているんですかぁ?」
田浦「ん~…赤城?」
三島「………」
こんな二人のバカ話をよそに、展示場面はいつしか、メインを向かえていた。
施設大隊長
「えー、この測距作業が終わりましたなら、ついに七○を設置となります
設置につきましては、皆様より一番目の前にある、均等におかれてる装備品、奥より発射機、そして爆索、云々…」
と説明があった
施設大隊長「このように長い作業をへて、初めて、普通科さんや戦車さんなどの要望に我々は応えられるわけです。では、 よろしいですか?1100状況開始!」
2007/05/01 (火) 23:45:59 | URL | 三島作 #-[ 編集]
攻撃訓練展示5
ピー
無線機の音が見学者多数の演習場内に響く
「こちら普通科連隊長、1120、敵、ポプラ台への攻撃を開始する。」
「施設中隊了解」
「戦車中隊了解」
「特科大隊了解」
「こちら普通科、最終弾落下時刻1118」
「特科了解」
バーン
特科の落下弾及び迫、重迫の落下弾を想定した、擬爆弾が音を響かせる
「こちら、施設小隊長、ただいまより、70地雷源処理弾を発射する」
安田3尉の声が若干、緊張の為か、うわづっている
「3・2・1発射 ヒューン …バーン」
ここで、綺麗に飛んでいったのは…
ペットボトルロケット…
少しでも臨場感を出したい!
こんな、切なる思いを込めて実施した、安田会心の考えであった。
地雷、TNT(ダイナマイト)、70といがいに火器・弾薬を扱う施設だが、富士総合火力演習で、参加する火力は、92式地雷源処理車一台のみと寂しい。と感じていた安田だからこその発案に、中隊長はじめ、中隊本部や小隊の隊員達もどうせなら、少しでも派手に!と、賛成したペットボトルロケット…
地表に付くタイミングでまたも擬爆音が鳴り響く
「70投射、成功!」
2007/05/02 (水) 00:07:58 | URL | 三島作 #-[ 編集]
「こちら小隊長、70にて人員用通路開設成功、尚、小隊は引き続き、戦車用通路カクフク作業へ移行する」
「こちら中隊長了解」
雑なスピーカーから聞こえてくる、無線を想定した台詞ながら、さきほどまでの地味作業とはうってかわる、道路カクフク作業に華をそえていた。
模擬集団装薬を背負い、銃をかまえながら、駆ける、施設隊員達
それを設置すると、分隊長と見られる隊員から「良し!さがれ!」と言う威勢の良い声
対抗部隊からのはげしい抵抗が、空砲音で何発も響きわたる。
カクフク地域から、数秒に一度、身を沈め、敵の攻撃から身を守る術をいとも簡単にやってのけている、姿を見た研修者達からは…
「施設…なかなか…すごいじゃないか…」
「土方、土方のイメージが消えそうだ…」
このような意見があちこちから聞こえてきたのである。
現場はさらに、場面は進み、模擬集団装薬付近では三発ほど、擬爆音がバーン!バーン!バーン!となった
「こちら小隊長、カクフク成功!75ドーザ前!」
「こちら75ドーザ、了解!」
激しく響くエンジン音、木々にうまく隠れていた、長年にわたり施設部隊を支え続けた戦闘マシーン、75式戦闘装甲ドーザが、ブルドーザと思えぬ早さで、カクフク地域にせまりくる!
ダイナマイトで凹凸の出来た道路を戦車や車両が通れるほどまで整地できるドーザ
装甲と付くだけあって対抗部隊の空砲音など、まったく寄せ付けずただ、敵陣地めがけ走り去って行く
その後を銃を背負い、右手に模擬対戦車地雷、左手に模擬集団装薬をもって敵陣へと突入する施設小隊の面々と施設隊員が演じる普通科隊員、小型トラックに戦車符号旗をつけ意気揚々と突入する模擬戦車
対抗する空砲音はもうない…
「状況終了!」
2007/05/07 (月) 21:40:35 | URL | 三島作 #-[ 編集]
最終章
「状況終了」この言葉の偉大さは、自衛官なら誰もがご存じだろう…
けっして体力的に厳しい状況ではなかった。が…プレッシャーの多い、状況下であった。
そんな日の夜…
演習場整備から、訓練展示までを、こなした、この中隊の中隊長と安田3尉は、打ち上げの席で語りあっていた。
「安田には負担をかけたが、今日までの流れ、俺は満足した。」
安田「ありがとうございます。しかし…思った以上に施設の仕事って『工事』と思われてますね」
中隊長「まぁな、確かに、器材を操り、それを整備して道路を作ったりとしてるからな…他職種から期待されてるのも、その部分は多いのも事実だよな。ただな、今日の展示で機力なくとも、戦闘は出来る施設なんだ!って言うのを、他に見せたいと思うのは、大隊長や俺だけじゃなく、全施設隊員の思いなんじゃないかな?って俺は思うんだ」
安田はビールをクイッと飲んだ…
周りではすでに、飲み過ぎて荒くれる施設、のイメージ通りの騒ぎになっている。
「だいたいにしろ、お前等、整備員わな!」
「デビル来た!おぉ、あんまり飲んでるとまた、長靴でゲリラ捕まえるぞ!(笑」
「ティモールでパネル残して来てな…」
さまざまな声が聞こえる…
施設…
教範には、酒が好きで、荒くれがそろいなどと、一切書いてはいない。
なぜなら、任務は攻撃支援 、防御支援、徒河、交通、築城、施設補給、他、時には普通科行動を行う
そう…ここは、技術者(Engineer)・そして、戦闘員の集まる場所
安田は静かに…
「施設を選んで、よかった…」と口づさんだ。


施設編 状況終了(^-^)
2007/05/08 (火) 22:19:31 | URL | 三島作 #-[ 編集]
施設編終わりにあたり。
まず、長い長い期間をいただきました事をお詫びしますm(u_u)m
これを書くにあたり、各教範をひっぱりだし、細かく説明しながらストーリィを組立てしようと、当初は考えておりました。
が…調べれば調べるほど、秘密にふれる箇所が多く、施設以外の方々に理解していただけないのでは?と思う事が多くなりました。
たとえば70式の測距作業の展示
70の射距離が、秘密に触れていた為、大事な場面ながら、雑にならざるおえない状況になった事に、書いてる本人自体悔しさ感じたりしてました。
とは言え、笑う三警補さんのご厚意により、この場をかり、施設隊の説明を出来た事を非常に感謝してます。
読んでくれたかた、ありがとうございましたm(u_u)m
2007/05/09 (水) 09:14:16 | URL | 三島作 #-[ 編集]
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