新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
自衛隊法第83条:その7
「えーと…つまりここから先には行けない…と」「そうなんですよねぇ」
道の駅で眉間にしわを寄せる重迫中隊長と岬2尉、そして困惑気味の情報小隊斥候組がそこにいた
N県の真下に位置するG県に入ったとたん、通行止めになっている高速道路
下道を使いさらに前進する予定だったが、先行する情報小隊斥候組から「峠越えのいくつかの国道が閉鎖されている」との連絡が入った
そこでG県中部にある道の駅で取りあえず体勢を立て直すこととなった

「師団の方から何か命令は?」「まだ何も…」派遣隊長に聞かれ困惑した顔を見せる岬2尉
各種災害時の拠点として整備されている道の駅は、数台の自衛隊車両が止まっても充分な広さがある。深夜ということもあり長距離トラックが何台か停まっている以外は民間車両もまばらだ
しかしそれでも『柵の外』で長時間とどまるのは落ち着かない
G県には1X旅団司令部がある。民有地の道の駅より司令部のある駐屯地で待機したいところなのだが…
「今はバタバタしてるだろうな、司令部も。せめて前進命令か撤収命令が欲しいところだが…」と渋い顔の中隊長
「BOC(幹部初級課程)の同期が旅団司令部にいるんです。電話して聞いてみたんですが…やっぱりよくわからないみたいです」と岬2尉は携帯を取りだした

ラジオのニュースでは各市町村の被災状況、交通情報、安否情報が流れている。被害は今のところ土砂崩れや地割れなどで、高速道路、国道、鉄道ともにストップしている
携帯電話不通箇所もあるようで、今は情報収集を行っている段階だという

「N県知事から正式な災害派遣要請が出たそうです」ラジオのニュースを聞いていた隊員から報告があった
阪神大震災以前は知事などの要請や命令がなければ部隊を動かすことはできなかったが、震災以降の自衛隊法改正で「天災地変その他の災害に際し、その事態に照らし特に緊急を要し」た場合は部隊を派遣できるようになったのだ
「しかしコレじゃ俺たちも動けんな…仕方ない、今晩はここで待機するか」中隊長が決定を下し、隊員たちが動き始めた


ランキング参加中、よかったらクリックしてくださいm(_ _)m
スポンサーサイト

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

copyright © 2005 新軍事ドラマ:「中隊本部」 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。