新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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自衛隊法第83条:その5
「スイマセン、遅れちゃって…」大急ぎでやってきた赤城士長が私服のまま中隊本部に飛び込んできた
「どうした?何かあったのかい?」先任が書類から目を上げて尋ねる
「あの、空手の道場でずっと稽古してて…」「あらら…ま、仕方ないか」と先任は落ち着いたモノ
「取りあえず着替えてきたら?今のところ先遣部隊以外に動きはないよ」パソコンのキーボードを叩く手を休めて田浦3曹が言った
「背のうの準備だけはしておくようにね」「は~い。いつでも大丈夫です!」そういって赤城士長はWAC隊舎に向かった

非常呼集がかかって約2時間、本部隊舎前にはジープ1台、高機動車4台、中型トラック1台、大型トラック1台からなる先遣隊が編成されて出動準備を完了していた
状況はかなり混乱しているらしく、連絡の取れない集落も多いらしい
真っ先に出動した情報小隊の斥候組と通信小隊の中継組からは、高速道路封鎖の連絡が届いている
師団からの命令で、取りあえず人命救助セットやエンピなどを準備した約40名の先遣隊が出されることになった

「取りあえず、だ。高速道路はこのインターから完全に閉鎖されてるらしい…で、N県に入るには…」地図を指でなぞりながら
「この国道1X号線を使う。深夜の峠越えなので各ドライバーは速度に充分注意してくれ」
先遣隊の長は重迫撃砲中隊長、主力は重迫中隊だ。1中隊からは運幹の岬2尉はじめ5名ほどが加わっている
「取りあえずの目的地はここ…N県とG県の境にあるY村です。ここの地元出身者はいますか?」岬2尉が各中隊の先任者、車両ドライバーと車長に説明する
「ウチに数名ほどいますよ」「私も元は1X旅団の出身で…」何人かが手を挙げる
「じゃあ悌隊の先頭をお願いします。先頭と大型車の悌隊と…」車両の行進順序、当初の目的地、無線機の配当・周波数設定、念のために各中隊の先任者や車長の携帯番号の掌握…
準備が全て終了し、連隊長に編成完結の報告をする
「…国民の負託に応え、存分に職務を遂行してもらいたい。以上、終わり」普段よりかなり短めの訓辞が終わり、先遣隊は各車両に乗り込んだ

本部隊舎から正門までの間の道には、非常呼集で集められてそのまま待機している隊員たちが並んでいた
「がんばれよー」「行ってこーい」どこか気の抜けたような歓声と控えめな拍手を受けて、小規模な先遣隊は駐屯地を後にした


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