新軍事ドラマ:「中隊本部」
どこにでもある(?)陸上自衛隊普通科中隊の日常を描く
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自衛隊法第83条:その2
「え~知っての通り、N県で震度6強の地震が発生した!と言うことは…わかるな?」当直幹部が残留者を前に言う
「非常呼集っすか?」隊員の一人が答えた「その通り!3種発令、全員集合だな」
第3種非常呼集…指定された隊員だけが呼集を受ける1種や2種と違い、3種は問答無用で全員が呼び出されるのだ

「とりあえず今から準備に入ってもらう。まずは…」数名の残留隊員たちに指示を出す当直幹部
その後ろでは当直陸曹が携帯電話を片手に電話をかけ続け、当直士長が内線電話を受けて忙しそうに走り回っている
中隊長、そして運幹や各小隊長に連絡が回りはじめた

「お父さん、そんなところで寝ると風邪引くわよ」奥さんの声に起こされて、ソファーの上でうたた寝をしていた中隊長は目を覚ました
部活帰りの息子は風呂でシャワーを浴び、狭い官舎の台所では娘が母親の手伝いをしている。典型的な土曜日夕方の光景だ
「…おぉ、こりゃ失礼」むっくりと起きあがる中隊長、暗くなった外を見て「今、何時だ?」と尋ねる
「もうすぐ6時よ、晩ご飯は7時までにはできますからね」「そっか、今日は何かな…」そう言ってソファーから立ち上がろうとした瞬間

グラリ、と床が揺れた

「お、地震か!?」「わ、わ、ちょ…」「火、火を止めて!」と大騒ぎの中隊長宅…幸い、何かモノが落ちる事はなく地震は治まった
「地震だ!ビックリしたなぁ~」風呂から素っ裸で飛び出してきた兄に大騒ぎする娘…地震以上の大騒ぎが治まったとき、中隊長の携帯が鳴り響いた

「震度6!わかった、すぐ行く」そういって携帯を切る中隊長
「あら、非常呼集?」さすが奥さんは事情をよく知っている「じゃあ準備しないとね。ゴハンはどうする?」「おにぎりでも握ってくれ。駐屯地で食べるよ」
慌てて服を着替え靴を履く父に「親父は忙しいなぁ」「気を付けてねお父さん」と子供たちの声
「じゃ、行ってくる。たぶん数日は帰れないから」「わかった、行ってらっしゃい」家族の見送りを受けて中隊長は官舎を後にした

とその時、横に並ぶ人影…「副連隊長、お疲れ様です」「おぉ、非常呼集だな。今年は多いな~夏場の台風といい…」二人は自転車置き場に向かった
「晩飯はまだだったんだろ?たまの家族サービスもできんのは大変だな」「まぁ…副連隊長は単身赴任でしたね?」「こういうときは単身の方がいいさ」
自転車置き場には、同様の連絡を受けて駐屯地に向かう隊員の姿があった。上は2佐から下は2曹まで…彼らは慌ただしく駐屯地に向かった


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